都会的だけどどこか柔らかい「Avenir」のこと #LOVEFONT
WEBCRE8の優さんが企画された#LOVEFONT Advent Calendar 2013に
お誘いいただいたので参加させていただきました!
僕からはAvenirを紹介させて頂きます。
Avenirとは
Avenir(アヴェニール、アヴニール)はスイスの書体デザイナーであり、
UniversやFrutigerをデザインしたAdrian frutiger氏が、
1988年に制作したジオメトリック・サンセリフ書体です。
AvenirはFuturaとErbarというジオメトリック・サンセリフ書体から
インスピレーションを受けており、「O」に見られるような
幾何学的な特徴を持っています。それと同時に、小文字「a」に見られるような
Frutigerにも似ていますね。それぞれ並べてみました。
ジオメトリックの無機質な美しさと、ヒューマニストの暖かみを感じるフォントですね。
中間な感じがします。可読性も高くて◎です。
どこが好きなのか
フォントを選んでいる時、Futuraはイメージに近いけど堅い気がする…
でもモダンな印象は出したいな…なんて時。
そんなかゆい所に手が届く感じが好きです。
都会的だけど優しい印象をもたせたい時にしっくりくるのではと思います。
「C」の切り込みが斜めなのが個人的にはツボです。
丸いもの(ホールのケーキとかピザ)ってこう切りたくないですか?w
それぞれの文字の字幅が広く設計されており、
またキャップハイトもFuturaより若干低めに作られているため、安定感があります。
数字なんかも、いい感じにジオメトリックとヒューマニストの中間ですね。
7とか9の地に足着いてる感凄くないですか!この安定感!
親近感を覚えるけど先進的。都会的だけど庶民派。
別々の二つのイメージが見事に融合した書体だと思います。
調べてみるとAvenirは以前のJALのロゴやスターバックスの
ロゴに使われているようです。結構身近にあったんですね!
Avenirはお洒落なレストランやカフェに合いそうですね。
Futuraは病院とかクリニック的な感じがします。
余談ですがAvenirはフランス語で「未来」、Futuraはラテン語で「未来」を
意味する言葉です。
どちらも20年以上前の書体ですが、2013年現在においても未来的に感じる
優れたフォントですね。
個人的にAvenirは物腰柔らかな大人な知的美人、
Futuraはクールなモデル、スレンダー美人というイメージです。
新しいAvenirファミリー
ちなみに、AVENIRのリメイク版、AVENIR NEXTとそのラウンデッド版AVENIR NEXT Roundedも現在リリースされています。
ウエイトの追加やイタリック、コンデンスドやスモールキャップなど大幅に追加されている模様です。
AVENIRにはオブリークしかなかったので使い勝手が向上していますね。
Linotype Font Collections - Avenir Next
Linotype Font Collections - Avenir Next (Rounded)
以上になりますが、フォント選びの参考になれたら幸いです。
さて、明日はタカヤ・オオタさんの番です!お楽しみに◎